韓国の交通カード完全ガイド|T-money・気候同行カード短期券・WOWPASSを比較、買い方・チャージ・払い戻しとSuicaとの違い【2026】

韓国の交通カードと日本のICカードを並べて比べるイメージ
「比較分析!」 画像:AI生成イメージ

韓国旅行の交通カード、結論から言うと「迷ったらT-money(ティーマネー)系のカード1枚」で困りません。

ソウル中心に地下鉄やバスにたくさん乗る人は「気候同行カードの短期券」、両替とお買い物もまとめたい人は「WOWPASS」。選び方はこの3パターンでほぼ決まります。

ただ、日本のSuicaやICOCAと同じ感覚で使うと、「チャージが現金だけだった」「払い戻しに手数料が引かれた」「ソウル市外で降りられなかった」と、小さくつまずきがちです。

しかも2026年は、ソウルの気候同行カードが30日券の終了や利用範囲の縮小など、大きく変わった年でもあります。この記事では、公式情報(確認日:2026年10月14日)をもとに、日本からの旅行者向けに整理しました。

地下鉄の乗り方そのものはソウル地下鉄の乗り方2026で詳しく書いています。今回は「どのカードを、どう買って、どう返すか」に絞ってお話しします。

この記事のポイント

  • 基本の1枚はT-money。全国のコンビニで買えて、地下鉄・バス・タクシー・コンビニで使えます。
  • T-moneyのチャージは1回1,000〜90,000ウォン、残高の上限は50万ウォン。払い戻しは手数料500ウォンが引かれます(T-money公式、確認日2026年10月14日)。
  • 気候同行カードは短期券(1・2・3・5・7日券)だけが継続。30日券は2026年8月31日でチャージ受付を終え、10月1日に運営を終了しました(ソウル市公式)。
  • 短期券は2026年10月1日からソウル市内だけが対象に。金浦(キムポ)など市外の一部が外れました。
  • 2026年3月17日から、ソウル地下鉄1〜8号線の新型券売機で、気候同行カード短期券を海外発行のクレジットカードでも買えるようになりました。
  • WOWPASSは「交通カード+プリペイド決済+両替」の一体型。ただし交通用のT-money残高と、お買い物用の残高は別管理です。
  • SuicaやICOCAは韓国では使えません。日本のICカードとは「チャージ方法」「払い戻し」「バスの降り方」が違います。

まず結論:あなたに合うカードはこれ

先に、旅のタイプ別のおすすめをまとめておきます。

  • 2〜4日のソウル旅行で、移動はほどほど → T-money(または同じ機能を持つカード)にチャージして使う
  • ソウル市内で地下鉄・バスに1日に何回も乗る → 気候同行カードの短期券
  • 現金をあまり持ちたくない、クレカが通らないお店も心配 → WOWPASS(交通はT-money機能で)
  • ソウル以外(釜山・済州など)も回る → 全国で使えるT-money系が安心。気候同行カードはソウル専用です

「1枚にまとめたい」なら、WOWPASSのT-money機能でも地下鉄・バスに乗れます。逆に、気候同行カード1枚だけでは、タクシーや市外への移動ができない点に注意してください。

主な交通カード比較表

金額はすべて公式ページで確認できたものだけを載せています(確認日:2026年10月14日)。確認できなかった項目は「—」または言葉での説明にしています。

項目T-money気候同行カード(短期券)WOWPASS
どんなカード?全国で使える定番のチャージ式交通カードソウル市内の地下鉄・バスが期間内乗り放題訪韓外国人向けの交通+決済+両替カード
カード代3,000〜5,000ウォン(一般、デザインにより異なる)※13,000ウォン(実物カード)※1・※2公式FAQでは初回登録手数料6,000ウォン(返金不可)※3
料金・チャージ1回1,000〜90,000ウォン(1,000ウォン単位)、残高上限50万ウォン ※41日券5,000/2日券8,000/3日券10,000/5日券15,000/7日券20,000ウォン ※1WOWPASS残高は機械で現金(多通貨)、アプリで海外カードなど ※3
買える場所コンビニ、首都圏地下鉄1〜8号線の駅の案内窓口など ※1地下鉄1〜8号線の新型券売機・駅の窓口、観光案内所、一部コンビニ ※1WOWPASS無人機、アプリ予約後に空港で受け取り ※1・※3
使える場所ロゴのある地下鉄・バス・タクシー・加盟店ソウル市内の地下鉄、ソウル市の認可を受けたバス(タクシー不可)交通はT-money機能、買い物はカード加盟店全般
払い戻しコンビニ等で残高-手数料500ウォン ※4T-moneyの手続きが必要。外国人は手間がかかる ※1WOWPASS残高は無人機でウォン紙幣のみ ※1

※1 韓国観光公社VISITKOREA「カードに関するすべて」/※2 ソウル市「気候同行カード(短期券)FAQ」/※3 WOWPASS公式FAQ/※4 T-money公式 日本語利用案内。いずれも確認日2026年10月14日。

ちなみに、韓国観光公社のページによると、カード代はチャージ残高とは別で、T-moneyの払い戻しでもカード購入代金は戻りません。「デポジット」が返ってくる日本のSuicaとはここが違います。

交通カードの選び方を図にしたインフォグラフィック
画像:AI生成イメージ

T-money:迷ったらこれ1枚

T-moneyは、韓国でいちばん広く使われている交通カードです。日本でいうSuicaのような存在だと思ってください。

ロゴのある地下鉄・バスなら、ソウル以外の都市でも使えます。タクシーやコンビニでの支払いにも使えるので、「とりあえず1枚」に向いています。

T-money公式の日本語案内によると、チャージは1,000ウォン単位で1回1,000〜90,000ウォン、カード1枚の残高は50万ウォンまでです(確認日2026年10月14日)。

チャージできるのは、GS25・CU・セブン-イレブンなどのコンビニと、地下鉄駅のチャージ機。コンビニではカードとチャージしたい金額のウォンを渡すだけです。

ここで大事なのが、コンビニや駅でのT-moneyのチャージは基本的に現金という点。日本のようにクレジットカードからさっとチャージ、とはいきません。小額のウォン紙幣を少し持っておくと安心です。

なお、韓国観光公社のページでは、観光客向けのT-money系カードとして、1日に乗れる回数が決まった乗り放題型の「M-PASS」も紹介されています。値段や条件が独特なので、使う場合は公式案内を確認してから選んでください。

気候同行カード:2026年に大きく変わったので要注意

気候同行カード(기후동행카드)は、ソウル市が出している「乗り放題」型のカードです。決まった期間、ソウル市内の地下鉄とバスに何度でも乗れます。

2026年はルールが大きく変わりました。ソウル市の公式FAQによると、市民向けの30日券は2026年8月31日でチャージ受付を終え、9月末までの利用期間を経て2026年10月1日に運営を終了し、国の「みんなのカード(K-パス)」に一本化されています。

一方で、旅行者がよく使う短期券(1・2・3・5・7日券)は続けて運営されます。ここは安心してください。

短期券の値段と使える範囲

韓国観光公社のページでは、カード代3,000ウォンとは別に、1日券5,000ウォン、2日券8,000ウォン、3日券10,000ウォン、5日券15,000ウォン、7日券20,000ウォンと案内されています(確認日2026年10月14日)。

使えるのは、ソウル市内の地下鉄、仁川空港駅(ターミナル1・2)での降車、ソウル市の認可を受けた市内バス・マウルバス(深夜バス含む)です。

注意したいのは、2026年10月1日から金浦(キムポ)、高陽(コヤン)、果川(クァチョン)、九里(クリ)、城南(ソンナム)、河南(ハナム)、南楊州(ナミャンジュ)などが範囲から外れたことです(ソウル市 短期券FAQ)。範囲外の駅で降りると、追加料金がかかります。

金浦空港駅は「ソウル市内」に感じますが、自治体の境界には気をつけましょう。迷ったら、空港の行き帰りだけは別のT-moneyで乗るのが確実です。空港からのアクセスは仁川・金浦空港と釜山からソウル市内へ2026にまとめています。

また、タクシーには使えません。1回の乗車は1人だけで、家族で1枚を回して使うこともできません(ソウル市 短期券FAQ)。

海外のクレジットカードで買えるようになった

以前は「気候同行カードは現金で買うもの」でしたが、ソウル市の発表によると、2026年3月17日からソウル地下鉄1〜8号線の新型交通カード券売機で、Visa・Mastercardなど海外発行のカードで短期券を購入・チャージできるようになりました。

ただし対象は「新型券売機」と「短期券(と1回用乗車券)」です。すべての駅・すべての機械で使えるとは限らないので、念のため少しの現金も持っておきましょう。

もう一つ大事な点。短期券はチャージした日から期間がスタートし、前もってチャージしておくことはできません。初日の夜にチャージすると、その日が「1日目」として数えられます。

元が取れるかの考え方

短期券がお得かどうかは、「1日に何回乗るか」で決まります。ソウル地下鉄の基本運賃は地下鉄ガイドで触れていますが、目安として1日に4〜5回以上乗る日が続くなら検討の価値あり。カフェ巡りで歩きが多い旅なら、T-moneyのチャージ式で十分なことが多いです。

WOWPASS:両替と支払いもまとめたい人向け

WOWPASS(ワウパス)は、訪韓外国人専用のプリペイドカードです。交通カード(T-money機能)と、お店で使えるプリペイド決済、両替機能が1枚になっています。

WOWPASS公式FAQによると、カードには2種類の残高があります。

  • WOWPASS残高:ICチップを差し込んで支払う。レストラン・カフェ・タクシーなどのカード加盟店で使える
  • T-money残高:タッチして使う。地下鉄・バス・タクシー・コンビニ向け

WOWPASS残高からT-money残高へはアプリで移せますが、逆はできません。つまり「交通用に入れすぎた分」は戻しにくい、ということです。

費用について、WOWPASS公式FAQでは初回登録手数料6,000ウォン(返金不可)、現金引き出し手数料1,000ウォンと案内されています。両替・決済・年会費の手数料はかからないとのことです(確認日2026年10月14日)。なお、韓国観光公社のページではカード価格を5,000ウォンとしており、案内によって数字が異なります。買う前に機械やアプリで最新の金額を確認してください。

WOWPASS残高の払い戻しは、無人機でウォン紙幣のみ(韓国観光公社)。カードを再発行してもWOWPASS残高は引き継げますが、T-money残高はカード自体に入っているので移せません(WOWPASS公式FAQ)。

両替レートや手数料の比較は韓国旅行の両替・支払いガイド2026で詳しく取り上げています。

そのほかのカード:Korea Tour Card、cashbeeなど

韓国には、T-money以外にも交通カードのブランドがあります。

cashbee(キャッシュビー)やEZLカードは、T-moneyと同じように交通とお店で使えるチャージ式のカードです。韓国観光公社のページでは、EZLカードは全国のコンビニで買えて、残高が少ない場合はコンビニで払い戻しできると紹介されています。

Korea Tour Cardは、交通カード機能に観光地や店舗の割引特典がついた旅行者向けカードです。特典内容は時期によって変わります。公式ページで最新の価格・条件を確認できなかったため、金額は載せていません。

どれも「使える交通機関」は基本的に共通ですが、払い戻しの場所や特典は大きく違います。初めての韓国旅行なら、情報が多く窓口も見つけやすいT-money系を選ぶのがいちばん迷いにくいです。

日本と違う点

SuicaやICOCAに慣れている人ほど、ここでつまずきます。違いを表にまとめました。

ポイント日本(Suica・ICOCAなど)韓国(T-moneyなど)
相互利用全国の交通系ICで相互利用できるSuicaやICOCAは使えない。韓国のカードを用意する
カード代デポジットとして、返却時に戻る仕組みカード代は「購入」。払い戻しでも戻らない
チャージ方法現金のほか、スマホやクレカからもチャージしやすいコンビニ・駅では基本的に現金。気候同行カード短期券は新型券売機で海外カード可
払い戻し窓口で返却。手数料が引かれる場合ありT-moneyはコンビニで残高-500ウォン。残高が多いとT-moneyタウンのみ
バスの降り方多くは乗車時か降車時のどちらかでタッチ降りるときもタッチするのが基本。乗り換え割引のため忘れずに
乗り換え会社ごとに運賃が別のことが多い地下鉄・バスの乗り継ぎ割引がある(交通カード利用時)
乗り放題都市ごとの一日乗車券などソウルは気候同行カード短期券(市内限定)

特に「バスを降りるときもタッチ」は大事です。韓国観光公社も、交通カードを使うと公共交通機関の乗り換え割引があると案内しています。降車時のタッチを忘れると、次の乗り換えで割引にならないことがあります。

買い方・チャージ・払い戻しのステップ

T-moneyの場合

  1. 買う:コンビニ(GS25・CU・セブン-イレブンなど)のレジで「ティーマネーカード ジュセヨ」と伝える。カード代はウォン現金で。
  2. チャージ:コンビニでカードとウォン紙幣を渡し「チュンジョン ヘ ジュセヨ(チャージしてください)」。駅のチャージ機なら画面を日本語に切り替え、カードを置いて紙幣を入れる。
  3. 使う:改札やバスの読み取り機にタッチ。バスは降りるときもタッチ。
  4. 払い戻し:帰国前にコンビニで「ファンブル(払い戻し)」。残高から手数料500ウォンを引いた金額が戻ります。残高は全額払い戻しのみで、一部だけはできません(T-money公式)。

韓国観光公社によると、残高が5万ウォンを超えるとソウル駅近くのT-moneyタウンでしか払い戻しできません。チャージは少しずつがコツです。

気候同行カード(短期券)の場合

  1. 買う:地下鉄1〜8号線の新型券売機や駅の案内窓口、観光案内所で実物カードを購入。
  2. チャージ:券売機で日数(1・2・3・5・7日)を選んで支払い。新型券売機なら海外発行カードもOK。
  3. 使う:タッチすると画面に有効期限が表示されます。範囲外の駅で降りないよう注意。
  4. 払い戻し:T-moneyのウェブ手続きが前提。韓国観光公社は、韓国の銀行口座がない外国人は払い戻しにT-money本社への訪問が必要になると案内しています。必要な日数だけチャージするのが鉄則です。

WOWPASSの場合

  1. 買う:駅・ホテルなどのWOWPASS無人機で発行(パスポートが必要)。アプリで予約して空港で受け取る方法もあります。
  2. チャージ:無人機に日本円などの現金を入れるか、アプリで海外カードからチャージ。
  3. 交通用に移す:アプリでWOWPASS残高→T-money残高へ。駅のチャージ機で現金チャージも可。
  4. 払い戻し:WOWPASS残高は無人機でウォン紙幣に。T-money残高は別扱いなので、使い切るのがラクです。
猫と子犬が交通カードを選んでチャージする4コマ漫画
画像:AI生成イメージ

出発前・帰国前のチェックリスト

  • □ 旅の行き先はソウルだけ? 他都市も行くならT-money系を用意
  • □ 1日に何回乗りそうか、ざっくり数えた
  • □ チャージ用に小額のウォン紙幣を用意した
  • □ 気候同行カードは、使う日の朝にチャージする計画にした
  • □ 金浦空港など「ソウル市外」の駅を通るかどうか確認した
  • □ WOWPASSを使うなら、アプリを入れて残高の種類を理解した
  • □ バスは降りるときもタッチ、を覚えた
  • □ 帰国前に、残高を使い切るか払い戻す予定を立てた
  • □ T-moneyは残高を5万ウォン以下にしておく

コンビニでの使い方は韓国のコンビニは日本と何が違う?2026も参考にどうぞ。残ったT-money残高は、帰りにコンビニでお菓子やバナナ牛乳に変えるのもおすすめです。

Q. よくある質問

Q. SuicaやICOCAは韓国で使えますか?
A. 使えません。韓国ではT-moneyなど韓国の交通カードを用意しましょう。

Q. T-moneyはクレジットカードでチャージできますか?
A. コンビニや駅のチャージ機では、基本的に現金と考えておくのが安全です。WOWPASSならアプリで海外カードからチャージし、T-money残高へ移す方法があります。

Q. 気候同行カードの30日券はもう買えない?
A. はい。ソウル市の公式FAQによると、30日券は2026年8月31日でチャージ受付を終え、10月1日に運営を終了しました。旅行者向けの短期券(1〜7日券)は続いています。

Q. 気候同行カードで仁川空港から乗れますか?
A. ソウル市のFAQでは、使える範囲は「仁川空港駅での降車」となっています。空港から市内へ向かう乗車は範囲外になるため、行きはT-moneyなどで乗るのが確実です。

Q. 1枚のカードを家族で使い回せますか?
A. T-moneyなどのチャージ式カードは、韓国では1人1枚を用意するのが基本です。気候同行カードは1回1人しか乗れないとソウル市が明記しています。

Q. 余ったお金はどうするのがいい?
A. T-moneyはコンビニで払い戻し(手数料500ウォン)、または買い物で使い切り。次の韓国旅行の予定があるなら、残高を入れたまま持ち帰るのも一つの手です。

Q. 釜山や済州でも使えますか?
A. T-money系のカードは、ロゴのある全国の公共交通で使えます。気候同行カードはソウル専用です。

まとめ

韓国の交通カード選びは、「T-moneyを基本に、ソウルで乗りまくる日は気候同行カード、現金を減らしたいならWOWPASS」と覚えておけば大丈夫です。

日本との違いは、カード代が戻らないこと、チャージが現金中心なこと、そしてバスは降りるときもタッチすること。この3つだけ頭に入れておけば、現地で焦ることはほとんどありません。

制度は2026年のように大きく変わることがあります。出発の直前に、もう一度公式ページで最新の情報をチェックしてくださいね。

出典

※2026年10月14日までに、上の公式ページで確認した内容です。料金や制度は変更されることがあります。Korea Tour Card・cashbeeの価格や手数料は公式で確認できなかったため掲載していません。イラスト:AI生成イメージ

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